上京パパの中学受験奮闘記(2022年受験)

地方から上京してきた父親が長男(現小4)の中学受験に右往左往するブログです

大学の同級生と会って中学受験の意味を考えた

土日に大学時代の友人達と家族旅行に行ってきました。

快晴の心地よい天候の中、子供の年齢が近いこともあり、自然の中で子供達は大はしゃぎ。

東京では普段あまりできない外遊びを満喫できて、とても楽しい週末となりました。

 

夜は、バーベキューをしながら、子供達が走り回る傍らで、子育て・勉強の話をしました。

友人達は同じ大学の同級生なのですが、僕も含めた中高一貫の中堅私立組と中高公立組で半々に分かれます。

 

子供の中学受験についての考え方としては、私立組は中学受験ルート、公立組は公立ルートへと大まかには分かれていましたが、私立組が公立ルートを考えていたり、公立組が私立ルートを検討していたりと、それぞれ迷いはあるようでした。

 

中学受験→中堅中高一貫私立という私立ルートと公立中学→高校受験→地域トップ高校という公立ルートを比べた場合、卒業大学は同じだったという着地だけを見ると公立ルートの方が断然コスパがいいように思えます。

ただ、公立ルートの同級生達は、受験に向いた生来の特性(地頭、学習意欲、自律性、暗算等の特殊能力)が強いように感じます。つまりは、たまたま才能に恵まれていたからこそ、省力化された公立ルートでも親が金と労力をつぎ込んだ私立ルートと同じ地点に辿り着いたのではないかということです。

私立組の僕達は凡庸ながらも私立ルートでここまで引き上げてもらった、公立組の才能ある彼らは私立ルートに乗っていればもう1ランク上の大学に行けていたかもしれない、という言い方ができるかもしれません。

私立ルートの方が、子供の生来の才能の有無に限らず、下振れリスクをある程度限定できるように感じます。

 

とはいえ、僕がこのように私立ルートの方が安全であると感じる理由は、自分自身が中学受験を経験しているということが大きいと思います。単に、公立ルートが想像できなさすぎて怖いんですよね。実際にそんな公立中学はないんでしょうが、シンナーを吸っているようなヤンキーがカツアゲしているイメージがないと言えば嘘になります。

逆に、自分が公立組で中学受験するかを迷っている友人は、小学生で重めの受験勉強することや中高一貫で男子のみの学生生活が想像できなさ過ぎて怖いとも言っていました。

結局、自分自身の限定された経験に基づいた偏見で見てしまうんですよね。

 

ところで、友人たちと話をしていて感じたのは、中高のルートに対する考え方は違えど、大学についてはある程度のランクは必要であるという共通認識でした。

僕達の大学は東大のようなトップ校ではないものの、超就職氷河期にあっても同級生はほぼ名の通った大手企業に就職できた程度のランクではありました。

他大学の意識の高い学生よりも明らかにやる気や真剣味に欠けた同級生達がそこそこの就活結果を勝ち取ってきていましたので、やはり就活において大学名が重要な役割を担ったことは疑いようがありません。

 

僕達の前後数年の世代は就活という観点からは本当に不幸でした。

単に卒業年度の外部環境が悪かったせいで正社員になれず、その後も経済的に厳しい境遇に置かれている同世代も少なくないと聞きます。

そんな世代だからこそ、自分ではコントロールできないリスクを少しでも軽減できるという意味で、学歴の重要性を痛感しています。

 

息子の大学受験なんてあまりにも先すぎてとても考えられません。また、絶対に東大のようなトップ校に行くべきだなんて全く思いません。むしろ、凡人が目指すにはコスパの観点から無駄すぎると思っています。

一方で、経済的に自立するためには最低このランク以上の大学に行って欲しいという希望はあります。

 

就職氷河期の中でそれなりの会社に就職し悪くない収入を得ている僕や同級生達の親は、私立ルートであれ、中高ルートであれ、子供を経済的に自立させるという親としての最大のミッションを見事にクリアしたといえます。

以前、同年代の子供を持つ建設会社の社長さんが、『大学なんて行かさずに職人として修業させた方が圧倒的に経済的リターンが大きい』という趣旨の話をされていました。

これも一面の真実だと思います。

経済的自立に到達するルートはそれこそ無数にあり、中学受験をすべき、すべきでないというのは些末な議論なのかもしれません。

 

我が家では今は中学受験どころか、塾の目先のマンスリーテストに集中することしかできない近視眼的な状況ですが、日々の学習の先に中学受験があり、中学受験の先に大学受験があり、その先に就活があり、さらに転職、結婚等ずっと息子の人生が続いていくという長期的大局的な視点は、頭の片隅であってもずっと持ち続けおかなければならないと改めて思いました。

 

なんて達観したようなことを書きましたが、今朝、公文になかなかとりかからない息子にイライラしてしまったダメな父親は僕です。

お受験パパとして、まだまだ修行が必要ですね。

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